固定電話の便利なサービス
固定電話にはさまざまなサービスがあります。 中には一般のご家庭ではなかなか使う機会のないサービスもあるのですが、固定電話のサービスというのはビジネスの場面では大いに役立ってくれるものが多い傾向にあります。
例えば、今や定番となっている「ナンバーディスプレイ」。 初めてナンバーディスプレイのサービスがスタートしたときには衝撃を受けたという方も多いのではないでしょうか?
ナンバーディスプレイがどのようなサービスなのかは言うまでもないかと思いますが、やはりどこからの電話なのかがわかるのは大きいですよね。
特に、最近では電話1本で詐欺に巻き込まれてしまうようなケースもありますので、非通知からなのか、公衆電話からなのか、知らない番号からなのか、それとも知っている番号からなのかといった部分がナンバーディスプレイでわかるのはとても助かります。
二度と出たくないという番号であれば、その番号をチェックし、拒否してしまえばOKです。 ナンバーディスプレイ以外だと、キャッチホンを使っている方も多いのではないでしょうか?
キャッチホンというのは、誰かとの通話中に別の誰かからの電話を着信したときに通話中の電話を一時的に保留にし、別の誰かからの電話に対応できるというものですね。
キャリアによってはキャッチホンのサービスを「割り込み電話」「割込通話」と呼びます。 名前は違っても、サービスとしては同じです。
プランに組み込まれているケースもありますが、基本的には固定電話においてもキャリアにおいてもオプションサービスや付加サービスとして提供されています。
キャッチホンでは電話中の相手を一旦保留にして、後からかけてきた相手と話すことができるのですが、後からかかってきた電話番号をディスプレイに表示するだけの機能などもあるようです。
このように固定電話のサービスというのは、改めて考えてみるとオフィスで重宝するものが多いのです。
最近増えているセキュリティ対策関連のサービス
「日本も物騒になってきたなぁ……」と感じている方も多いのではないでしょうか?
確かに、かつては世界的にも治安がいいとされていた日本も、最近ではその治安に陰りが見えてきています。先でも触れましたが、本当に電話1本でとんでもないことに巻き込まれることもあるわけですからね。
そういった中で、最近増えてきているのがセキュリティ対策関連のサービスです。 例えば、「番号通知リクエスト」というサービスがあります。これは名前の通りのサービスで、着信番号非通知の電話に対して固定アナウンスで、通知してかけるように促してくれるというものです。
もちろん、事情があって非通知にしているケースもありますが、非通知というのは誰でも簡単にできてしまうものです。だからこそ、いたずらなど悪意を持って非通知にしていることも少なくありません。
悪意を持っている場合、番号を通知することができないというより、匿名性が保たれているからこそ好き放題やっているわけです。そういうものを事前にふるいにかけられるのは大きな魅力です。
番号通知リクエスト以外にも「迷惑電話対策」という形で、登録した電話番号からの着信をシャットダウンするものもありますし、電話回線のキャリアのデータベースにある迷惑電話や嫌がらせ電話の前例がある番号、なりすまし電話を自動で着信拒否にするといったサービスまであります。
まさに痒い所に手が届くようなサービスが続々と登場しているのです。
便利なサービスは増えたものの常に選択できるとは限らない
先でご紹介しましたように、電話のサービスというのはかなり便利になっていますし、ここ数年で格段に進歩したと言えるでしょう。しかしながら、だからといってそういった便利なサービスを常に選択できるとは限りません。
どういうことかというと、各電話契約のキャリアによってそもそもそういったサービスがないという可能性もあるのです。「ない袖は振れぬ」という表現がありますが、まさにサービスがなければそのサービスの利用もできないわけです。
昔は電話回線のキャリアというとNTT一択でしたが、その時代はもう終わりました。 今はIP電話や直収電話を含めてかなりの数のキャリアがあります。便利なオプションサービスについても、それぞれのキャリアでの確認が必要になってきます。
今も昔も変わらず重要視されている転送サービス
電話というのはその在り方からして、今と昔では大きく違ってきています。 しかしながら、そういった中でも変わらないものがあります。それが「転送サービス」です。
もちろん、転送サービスにおいても進化している部分はあるのですが、その重要性と言うのは変わっていません。 転送サービスは電話秘書代行サービスなどでも広く利用されているもので、その名前の通り、着信した電話を他の電話に転送するというサービスになります。
特に、秘書代行への転送をおこなうことによって、迅速で適切な対応を実現させることができます。ビジネスシーンにおいてはクライアントを含めて電話の相手に対しての失礼というのは命とりです。
秘書代行への転送によって、失礼なく電話応対をおこなうことができるようになります。そんなありがたい転送サービスなのですが、実は思っている以上にいろいろなものがあります。
例えば、
・自動的に電話の転送をおこなってくれる自動転送
・かかってきた電話を手動で転送する手動転送
・着信中の電話の転送
・固定番号を登録し、その回線を特定の人に必ず転送するサービス などが挙げられます。
さらに、FAX転送のようなFAXの内容を転送してくれるようなサービスまであるのですから驚きです。
生まれては消えを繰り返すさまざまな電話サービス
電話サービスというのは、本当に挙げていけばキリがないほど多くなっています。
・国際電話に関するサービス
・3者で話せるようにするサービス
・1台の電話に複数の電話番号を登録できるサービス
・テレビ電話を使えるようにするサービス
こういったものからさらに枝分かれしているようなこともあり、その数や種類は膨大です。
特に、固定電話契約というのは、一度契約するとあとは電話料金の額面を確認するくらいです。 そのため、こういったオプションサービスが増えていることに気づいていないという方もいるかもしれません。
一度確認をしてみると、自分にピッタリのサービスを見つけられるかもしれません。 しかしながら、その一方で今回ここでピックアップしたサービスが数年後にはなくなってしまう可能性もあります。
それくらい入れ替わりが激しい世界で、今まさにこの瞬間にもさまざまなサービスが生まれては消えを繰り返しているのです。
今や電話サービスもカスタマイズする時代に
かつては「電話をかける」「電話を受ける」というシンプルなものだったのですが、今の電話にはさまざまなサービスが加わり、電話ひとつでいろいろなことができるようになりました。
もちろん、一般のご家庭でもそれを感じている方はいるかと思います。ビジネスシーンにおいてはこういったサービスが業務の効率化につながる部分もありますし、電話サービスによってビジネスシーンが劇的に変わったといっても過言ではないでしょう。
先でも触れたように、最初からプランに組み込まれているケースもありますが、基本的に便利な電話サービスというのは別途料金が必要になるものです。コストパフォーマンスを考えた上で、いろいろな電話サービスを利用してみるのもいいのではないでしょうか?
何よりも、今や電話サービスは自分でカスタマイズする時代なのです。自分仕様にカスタマイズして、すでに十分すぎるほど便利になった電話をより便利なものへと進化させ、日々の生活を豊かなものへとしていきましょう。