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最近の兆候として、失礼な電話が増えているのはなぜか?

最近の兆候として、失礼な電話が増えているのはなぜか?

電話応対スーパーバイザー:雪野朱音

最近の兆候として、失礼な電話が増えているのはなぜでしょうか?筆者はコロナにより人々がコミュニケーションする機会が大幅に減少したからではないか?という仮説を立てましたが、調べてみると現代のテクノロジーの進歩が人々のコミュニケーションをじわじわと蝕んでいることが分かりました。

"失礼な電話が増えている" 背景には、以下のようなコミュニケーションの変化が要因があることが分かりましたので、詳しくご紹介します。

匿名性のコミュニケーションの台頭

失礼な電話の増加の一因は、テクノロジーによるコミュニケーションに伴う匿名性にあると思われます。例えば、オンラインでのやりとりは匿名性が高いため、自分の行動に結果が伴わないと感じ、より攻撃的で無礼な行動をとるようになることが多々あります。

自分の意図に合わないと相手を罵倒したり、クレームや悪口を言う専用のアカウントを取得するなど、近年その傾向は加速しておりTVの出演者をソーシャルネット上で束になって罵倒し、死に追いやるというような事件も起こっています。

匿名性であることが独り泳ぎを始め、匿名性が「オンライン抑制効果」をもたらし、人々が報復を恐れずに自分のストレスの発散の場として好き勝手にオンライン空間で暴れているように感じますが、そのような態度が人々のコミュニケーションにも悪影響を与えている可能性もあるのではないでしょうか?

COVID のストレスと孤立

COVID の世界的な大流行とそれに伴う閉鎖によって、多くの人がストレスや孤立感を感じるようになりました。対面でのコミュニケーションの機会が減り、個人は電話やチャットなどデジタル手段に依存するようになったかもしれません。

「パンデミックが社会的相互作用に与える影響」という仮説論文では、ストレスや孤立感の増大が、電話を含む相互作用において、より攻撃的で失礼な行動につながるのではないか?というを示唆しています。

ソーシャルネットワークが変えたコミュニケーション

テクノロジーの進歩により、ソーシャルネットワーク所謂SNSを介したコミュニケーションの台頭により、人々のコミュニケーションスキルが低下している、ということもはっきり言えると思います。

テキストベースのコミュニケーション、例えば、テキスト、インスタントメッセージ、ソーシャルメディアへの依存度が高まることで、言葉によるコミュニケーションスキルが低下していることは目に見えて明らかだと思います。

その結果、電話での会話で効果的に自分を表現したり、社会的な合図を理解したりすることが難しくなり、無礼や攻撃的な行動を引き起こす可能性もあるのではないでしょうか。

刹那的なコミュニケーション

更に失礼な電話が増えている傾向には、現代生活のペースの速さです。忙しさやストレスから、他人とのコミュニケーションについてじっくり考える時間がとれないことがあります。その結果、忍耐力や理解力に欠け、無礼な態度や攻撃的な言動につながることがあります。

さらに、コミュニケーションに関する社会的規範や期待も時代とともに変化しています。特にオンラインやインフォーマルな場では、他人とのやり取りで礼儀正しく敬意を払うことが重視されなくなるケースもあります。

無作法に対する鈍感さ

こんな指摘もあります。メディアやオンラインフォーラム、ソーシャルメディアで、ユーザーが無礼な振る舞いに常にさらされることで、人々が無礼に対して鈍感になることがあります。そのような影響から、知らず識らずのうちに相手に対して本来無礼である行為を平気でしてしまったり、このような流れが人を介して伝染していっているのかもしれません。

まとめ

全体として、テクノロジーによる匿名性、コロナによるストレスと孤立、ソーシャルネットワークによるコミュニケーションスキルの低下、忙しい現代生活、無作法に対する鈍感さなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っているためと思われます。

私たちは、電話や他のコミュニケーションであっても、ポジティブなコミュニケーションを促進し、失礼または無礼な行動を抑制するよう努力すべきです。

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